日 時:令和元年7月18日(木) 14:00~16:00
場 所:愛知県医師会館 地下健康教育講堂

1. 会長挨拶
2. 講  演
座 長:医療法人いさじ医院 院長 伊佐治文朗
『救急医療における紛争予防~法律家の立場から~』
弁護士法人後藤・太田・立岡法律事務所
弁護士 中村 勝己 先生
3.質疑応答

○当研修会における認定単位数 2単位
カリキュラムコード  「4 医師-患者関係とコミュニケーション」、「6 医療制度と法律」

【抄 録】
演 題  「救急医療における紛争予防~法律家の立場から~」

講 師  弁護士法人後藤・太田・立岡法律事務所
弁護士 中 村 勝 己

「医療制度と法律について」
医療過誤によって、死亡、身体障害という結果が発生した場合、民事(損害賠償責任)、刑事(懲役・禁固、罰金)、行政(免許取消、医業停止、戒告)の各責任が問われることがあります。救急医療の場面では、「専門外の傷病」、「緊急検査の困難性」、「患者の意識障害」、「短時間での診断や処置」など、日常の診療とは前提となる条件が異なり、注意義務(医療水準)の判断も異なってきます。
また、医療過誤以外でも、医師法における応召義務や異状死の届出、個人情報保護法における患者情報(診療録等)の取扱い等も留意しておく必要があります。

「医師-患者関係とコミュニケーション」
医療は不確実な面があり、結果を知って振り返れば、反省すべき点も多々あります。医療過誤か否かは、「事前視的」に検討する必要があり、結果が悪かったから責任があるという結果責任論ではありませんが、結果を知っての「後知恵バイアス」で、評価されてしまうことは、避けられない面があります。
救急医療は、応急的な処置が原則であり、必ずしも、確定診断に至るわけではなく、また、診療が完結するわけではありません。後に、骨折や腱断裂が判明したり、より重篤な疾患が判明することもあるかもしれません。
そこで生じるであろう患者さんの不信の溝を埋めるが、医師の説明であり、また情報の共有であろうと思います。